HTC VIVEが到着するまえに準備しておく事3 ケーブル・パソコン性能・小物類確認

パソコン性能に問題はないか

VIVEのVR体験を最高の状態にするためにはPCの性能をVRレディまで持っていく必要がある。VRレディ以下でも動作しない事はないが、せっかくの初体験でドロップフレームによって3D酔を引き起こしてしまうのも残念だ。海外から高価なVIVEを購入したのだから、最低でもVRレディに載せた状態で最高のVR体験をしたほうがよいだろう。

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*ちなみにSLIは現在SteamVRではサポートしないようである。現時点で効果は確認できていない。有効・無効ともにフレームレートは一緒だった。

VRレディの基準(グラフィックボード:GPU)

VRレディの下限としてGTX970あたりが基準となる。これ以下になるとタイトルによっては何らかの制限が発生する。The Lab等 Valveタイトルであれば最適化が万全なので より低性能のグラフィックボードでも快適に動作するが それ以外のタイトルだとフレームドロップが発生する可能性が高くなる。各社GTX970あたりをベースにパフォーマンスチューニングしていると思われる。しばらくはユーザー比率も多いGTX970近辺がVR基準になるだろう。

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GTX1080

現在、最新のGTX1080がリリースされており、ハイエンドクラスを新調するならベストチョイスになる。GTX980TIのオーバークロックを凌駕しており、最高性能である事は間違いない。ただしVR性能が2,3倍早いという謳い文句は現状のタイトルでは恩恵は受けられないと思った方が良い。
2~3倍というのは「Simultaneous Multi-Projection」を用いた最適化を行ったGTX1080と 一切ソフトウェア的な最適化を行っていないGTX9xx番台との比較であり、現時点でVRタイトルはソフトウェア最適化が入っている。更にGTX1080のウリである「Simultaneous Multi-Projection」を用いた最適化は現状のVRタイトルには実装されておらずUnrelaEngineやUnityの各エンジンの対応すら未だである。

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GTX9xx番台でも利用できるソフトウェアの最適化手法は各エンジンの対応も進んでおり恩恵が受けられる。GTX1080とGTX9xxの性能差は2倍、3倍といったものではなく、シートどおりの順調なパフォーマンスアップに留まると予想される。

GTX980TIが6万円台まで下落し、GTX1080が初値が予測どおり11万円付近から始まってる現状、ワットパフォーマンス以外は価格どおりの順当な性能向上といって良いだろう。

GTX970未満を所持してるユーザーであれば、将来の投資も備えてGTX1080までジャンプする価値があるが、それ以上のグラフィックボードを所有しているユーザーであれば 少し様子を見てもよいかもしれない。

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DirectX12対応やPascal世代のVR最適化が済んだソフトのラインナップが充実してくるころにはGTX1080TiやPascal版Titanの登場も見えてくるだろう。GTX1080tiが11万円を大きく上回る可能性は少ない。アスク税が薄くなって価格が適正に落ち着いたGTX1080とバランスを取ってくると予想されるためである。

勿論今からハイエンドクラスのグラボを買うのであればGTX1080一択である。PC一式でも20万ちょいで最高性能が得られる

   

ミドルレンジのGTX970でお茶を濁す

Pascalの発表後に価格が3万円近辺まで大きく下落しているGTX970でお茶を濁すのも有りだと思う。現状CPUさえ十分であれば、ほとんどSteamVRのタイトルであればGTX970で十分楽しめる。よく計測するとドロップフレームが現れるかもしれないが、補完されるので気にならないレベルと思われる。タイトルが揃ってない現在を廉価なGTX970で堪能して、タイトルが充実してきたら、GTX970を売却してGTX1080tiに新調するのはコスト的には賢い選択かもしれない。ショート基盤対応モデルもあるので既存PCのアップグレードが行い易い利点もある

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Pascal発表以降、価格の下落が激しいGTX970

  

VRレディの基準(CPU)

基本的には現状のベンチマークテストは事実上のグラフィックボード診断となっている。CPU負荷は余り考慮されておらず、GPUの性能のボトルネックになってなければ問題ない程度のテストだ。実際、現状のVRタイトルはCPUヘビーな挙動は少なく、ボトルネックは殆どGPUとなるためだろう。

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とはいえ、余り低性能すぎるとCPUがボトルネックとなりGPUの性能を引き出せない事になるので最低限の準備は必要である。第二世代のCore i7-2600あたりがギリギリといったところだろうか。可能であれば第4世代のCore i7 4***番台以上は欲しい。最新の第6世代のCorei 7-6700は価格も4万を割るあたりまで来てるので、これを機会にアップグレードするのも良いだろう。

勿論、Core i5でも現状のゲーム動作では問題ないだろう。4コア4スレッドすら使いこなせてないタイトルが殆どのためだ。しかしDirectX12が主流になる今後を踏まえると今買うという判断は微妙なところだ。

Corei3あたりになると、やや厳しい状態が多くなる。VRは物理演算系のシミュレーション処理が多い傾向にある。最適化がしっかりなされており、GPUへ肩代わりを行えてるタイトルであれば問題ないが、多くのタイトルで普通にCPUに負荷がかかってる様な挙動も多く見られる。この場合CPUヘビーになるのでCore i3だとキツイケースが多くなるケースが予想される。

  

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