これあかんヤツや・・・ ホラーVRシューティング「The Brookhaven Experiment」レビュー

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VRとホラーは相性が良い。迫り来るゾンビの圧倒的な恐怖感をバーチャル体験出来るルhtc VIVE専用ホーラーシューティング「The Brookhaven Experiment」のファーストインプレッションを今回は記載する。

Steamで無料体験できる「The Brookhaven Experiment」のデモ版

「The Brookhaven Experiment」は現在無料でプレイできる体験版がリリースされており、本編のリリースは2016年7月6日となっている。htc VIVEのルームスケール専用ガンシューティングで、ゾンビに溢れかえった世界で生き残る事を目的としたゲームだ。

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基本的なゲーム内容

ゲームを開始するとプレイヤーは町中の公園のようなロケーションに放り出される。夜であるが街明かりは殆ど失われ、遠方では火事が放置されおり、只ならぬ状況に置かれている様だ。移動は出来きず、この場所に留まりながら迫り来るゾンビを凌ぐというシステムでルームスケール領域内なら移動できるがワープ移動は出来ない。

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操作はVIVEコントローラーを用いる。左に懐中電灯、右にハンドガンといった構成だ。銃の操作方法はグリップで発射。VIVEコントローラーの左右のボタンを押すことでリロードされる。ゲームが進行していくと武器も強化されていく。

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ヘッドセットを脱ぎたくなる圧倒的恐怖

銃を1発放つとWAVEが開始される。耳を済ますと遠方から怪しい音が聞こえてくるのが分かる。周囲360度を隈なく注視し、蠢くシルエットを探そう。10mくらいまで近づくと、その正体があらわになる。この距離では平静を未だ保っていた。

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数mまで迫ってくると、リアルな描写と動作によって半端ない恐怖感に包まれる。バーチャル空間で実際のサイズで迫ってくるゾンビの存在感は、モニターを通してみるゲームのゾンビとは比較にならない。脳が本能的に「逃げろ」と訴えてる様だ。

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初回プレイ時、いよいよゾンビが目の前に近づいてきた際「あ、コレあかん奴や・・・」と思わずヘッドセットを脱ぎ置いてしまった。TVなどでVR体験者が騒いでる様子を見て「大げさだな」と思ってたのだが、アレは演技ではない様だ。慣れるまでは人間の危機回避本能が働いてしまう。VRのホラーは、それくらいヤバイ。

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脱ぎ捨てられたヘッドセットがキャプチャしてた図。さながらゾンビを撮影しようとして食べられてしまった記者のドキュメンタリー映像である。

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迫り来るゾンビの大群

ヘッドセットを脱ぎ捨てたくなる欲求を制し、ゲームを進行してみよう。残弾数やリロードのタイムロスもあるので、基本的にヘッドショットを狙っていく事になる。通常ゾンビは動きもスローなので十分惹きつけよう。

距離が近ければ、確実に1発で仕留める事ができる。勿論、数m距離を置いてヘッドショットを狙うことが出来ればベターだ。焦って連発してしまうと、リロードが追いつかず、あっという間に食べられてしまうので注意が必要だ。

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倒したゾンビもリアルに横たわる。部位破壊の表現もバッチリだ。それにしても不気味で暗闇に照らされる懐中電灯のライトと相まって死体ですら怖い。

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時間が経過すると、次々とゾンビが迫ってくる。限られた時間、アイテムをマネージメントし、大量に襲い掛かってくるゾンビをいかに効率よく処理していくか・・といったゲームデザインの様だ。

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360度襲いかかってくるので、前のゾンビばかりに気を向けてると後ろから襲われる事になる。下の画像は、背後のゾンビにびっくりして 思わず部屋の端に逃げた図。もう本当に心臓に悪い。

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WAVE方式のステージ進行

ゲームの進行はWAVE方式だ。無事WAVEの全ゾンビを倒すと生存となり、次のWAVEに進む事ができる。WAVE間では武器の強化が可能。プレイヤーがレーザーサイトや手榴弾といった追加アイテムの選択を行う。各WAVEの特性応じたカスタマイズが必要になってくるだろう。

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選択できるオプションはレーザーサイトや消費したバッテリーの充填、装弾数など多彩だ。状況に応じて使い分けよう。ライトはバッテリーが消費されると終盤厳しくなる。序盤は温存して終盤に付けっぱなしがオススメだ。レーザーサイトは遠距離のゾンビを狙う際に必須となる。早い段階で装着しておこう。

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巨大モンスター・様々な種類ゾンビが登場

WAVEが進行すると雑魚ゾンビだけでなく、巨大なモンスターゾンビも出現する。遠方からシルエットレベルで違うので直ぐに判別が着く。コイツは他に比べてタフでヘッドショット一発では仕留める事ができない。接近されるとあっという間に倒されてしまう。処理を再優先に行う必要がある。

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一定の距離まで近づくと走って近づくゾンビも居る。耐久力は低いので接近に併せてヘッドショットを噛ませば一撃で処理できる。

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グラフィッククオリティは文句なし、ゲーム内容はやや単調か

グラフィッククオリティは申し分なく、Unreal Engineで描写されたリアリティあるゾンビの質感表現は恐怖感の増大につながっている。また闇夜に遠方からシルエットで映しだされるゾンビの描写も上手い。WAVEが進行すると大量のシルエットが現れるので「あぁ、死ぬんだな」みたいなバーチャル体験ができる。

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ゲーム内容はWAVE制という事もあり、やや単調だ。とくに全方向が開けた360度ステージのみという事もあり、戦略も立てにくい。通路のみのステージや、一部障害物を上手く利用して撃破していくなどの変化があれば長時間プレイに耐えうるゲーム性を得たのかもしれない。

とはいえ未だ体験版レベルなので製品では、フィードバックを踏まえて進化したゲーム内容になる事も期待できる。無料体験版でも十分雰囲気は味わえ、操作もシンプルなのでVR接待にピッタリのソフトだ。htc VIVEユーザーには是非、この恐怖を体験して欲しい。

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Steamストア

The Brookhaven Experiment 無料体験版

*追記:製品版リリースに伴い、デモ版の公開が終了した模様。

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