パズルアクションゲームの傑作Portalの世界観を踏襲するVRゲーム「Portal Stories:VR」がSteamでhtc VIVE専用タイトルとして無料配信されている。無料のModながらもPortalワールドをバーチャルリアリティ体験できる良作だ。今回はPortalシリーズに馴染みのない人にもプレイ出来るように基本的な概要と攻略のコツを記載しよう
Portalとは
Portalは元々、Half-Lifeシリーズにオマケとして収録されていたゲームだ。完成度、ビジュアル、世界観のクオリティの高さから、他の名作を押しのけて数々のゲーム賞を受賞した神ゲーである。1作目の人気を受け、2作目「Portal2」もリリースされPCのみならずPS3,Xbox360にも移植されヒットした。
Portalを知らないhtc VIVEユーザーでも馴染みのキャラクターが登場している事に気づくだろう。VIVEのチュートリアル、「The Lab」の世界観はPortalをベースとしたものである。VIVEユーザーであればお馴染みのシチュエーションやモチーフが本編には登場する。
独特のユーモアあふれるキャラクター達を本編では思う存分堪能できる。以下は「ROBT REPAIR」に登場してた巨大ロボットだ。Protalファンであればニヤリとする演出であろう。
VR版をプレイするにはPortal2が必要
なおVR版の「Portal Stories: VR」はValve公式のタイトルではない。ファンコミニティが制作したMODである。本タイトルを制作したPrismStudioは「Portal Stories:Mel」で有名なチームだ。クオリティの高さからSteamで公式配信されている。またVR版は無料だがプレイするには「Portal2」本編がインストールされている必要がある。
「Portal2」自体も完成度も非常に高く、一作目と比較してストーリー性や演出、グラフィックが強化されている。前作をプレイしていればニヤリとする演出もあるが、ゲームプレイ自体は「2」からプレイしても全く問題ない。丁寧なチュートリアルでスムーズにゲームの世界に引きこまれていく。PS3,Xbox360時代のゲームだがグラフィックは見劣りせず、アートワークの完成度も非常に高い。ゲームデザインも素晴らしいクオリティなので未プレイのゲーマーには是非プレイして欲しい一作だ。
「Portal Stories:VR」プレイ時間は短いが完成度は高い
前置きが長くなったがVR「Portal Stories:VR」に関して紹介しよう。基本的なゲーム内容は本編と同じだ。VR用に若干のアレンジがあるもののゲームルールやギミックも踏襲している。本編をプレイしたユーザーであれば違和感なくプレイできるだろう。
本編未プレイのユーザーはチュートリアルがないのでプレイしずらいかもしれない。本記事では未プレイの人でもプレイできるように基本的なゲームルールと攻略のコツを記載しておく。
尚、VR版のゲームボリューム自体はかなり短い。ギミック攻略に詰まらなければ1時間程度でクリアーできるだろう。クリアー後はエンディングでご褒美が待っている。クオリティも高く中々必見だ。是非自力でクリアーして頂きたい。
基本的なゲームルール
ゲームの目的は次のステージに繋がる扉を開く事になる。
扉はキューブと呼ばれるオブジェを赤い設置場所に置くことで解錠される。いかにしてキューブを出口の赤い設置場所に導くかというゲームデザインだ。
赤いボタンを押すとキューブが上から落ちてくる。キューブはVIVEコントローラーで持ち上げる事ができる。
尚本作では遠方にあるキューブもVIVEコントローラーを用いる事で吸い付けるように手元に引き寄せる事ができる。VR用の若干のアレンジだ。
持ち上げたままキューブを赤い設置場所に持って行こう。移動方法はVIVEのワープを用いる。ルームスケールの範囲内であれば歩いて持っていく事も可能だ赤い設置場所に置くと扉が解錠する。*かなりアバウトに置いても吸い付いて解錠する
攻略のコツ
幾つかPortalのルールに基づいたギミックがある。本編未プレイの場合は把握しづらいのでギミック内容を記載しておく。
・ワープ
黄色い領域に入ると、もう一つの黄色い領域にワープする。これを用いる事でVIVEコントローラーのワープが届かない場所にも移動できる。
・レーザー光線
赤いレーザー光線を反射させ各種ギミックに当てる事もできる。キューブによる角度変更が可能なので屈折を利用できる。
・攻撃してくるエネミー
レーザーを利用して敵対するロボットを破壊する事も可能だ。また壁を利用することでレーザーを回避する事もできる。ルームスケールを活用いた上手いギミックだ。