MocuMocuDanceをダウンロード
無料配布されている「MocuMocuDance」をダウンロードしよう。暫く配布が中止されていたが、現在はデータフォーマットに一定のロックが出来る仕様を追加して、再配布されている。インストーラーもなく、圧縮ファイルを展開するだけで良い。
・サイト
・ダウンロードページ
基本設定を行う
SteamVRを予め起動しておく。ベースステーションが立ち上がったら、Mocumocudanceの実行ファイルを起動するし、起動方式を「Steam VR」に変更する。
デフォルトキャラクターを読み込んでみる
ヘッドセットを装着し、スペースを押す。メニューが現れるのでデフォルトで添付されている「Tda式Append初音ミク」を読み込む。
周囲を見渡すとT字ポーズで取り込まれているミクが居るはずである。ミクの場所はキーボードの「Q」「W」「E」「A」「S」「D」「X」で調整できる。確認しやすい場所に移動してみよう。
*T字ポーズで味気ないと思うようならスペースキーでメニューを呼び出して「モーションの読み込み」から「Standard」を呼び出すと 簡単なポーズを取ってくれる。
レンダラーをMMDに切り替える
「Tda式Append初音ミク」は立体としてのモデルクオリティが非常に高いため、このままでも違和感なく見える。しかし大抵のMMDモデルはMMDシェーダーに最適化されており、デフォルトの物理ベースレンダリングでは違和感が大きい。製作者の意図に近づけるために、レンダリングモードを切り替える必要がある。
「設定」>「レンダリングモード設定」に移動する
「設定」>「レンダリングモード設定」に移動し、MMDに切り替える
フィギアのような質感で描写されたレンダリングからトゥーン系のレンダリングに切り替わる。
完全に天使である
MMDモデル用の角度設定
もう1点、オススメの設定が「キャラクター設定」>「こっちを見る切り替え」だ。クオリティがやたらと高い「Tda式Append初音ミク」では露呈しないが、大抵のMMDモデルはお面タイプのモデリング形状に則っており、ローアングルやサイドから見ると破綻しがちだ。
正面や45度がベストアングルとして制作されてる事が多く「こっちを見る切り替え」を用いる事でモデルの破綻を軽減する事ができる。
キャラクター設定>「こっちを見る切り替え」を有効にする
常にプレイヤーのほうを視線で追いかけてくれる様になる。この方が実在感も増す。プレイヤーの存在に対してリアクションするという事は、VR上のキャラクターとプレイヤーの関係性をリアルに体感させる様だ。目線やリアクションコントロールはVRにおいて今後重要な機能になる事が垣間見える。
シーンを保存する
基本設定が固まったら、一旦シーンをセーブしよう。「その他」>「シーンセーブ」を実行することで配置モデル・ポーズ・位置・シーン設定など全てが保存される。次回起動時やハングアップした際は 「シーンロード」から呼び出せる。
上記以外の細かい設定方法はテキストに記載されている。必要に応じて随時把握していくと良いだろう。頻繁に変更する機能はショートカットでアクセスすると効率的だ。
MMDモデルの入手方法と配置場所
MMDのモデルやモーション、背景データはインターネット上に多く配布され、入手場所も様々だ。ここでは基本的な配布先として公式サイトとニコニコ立体・静画を事例に紹介する。
ダウンロードした各データは「\mocumocudance077\UserFile」以下の各対応フォルダに配置することでMocumocudance内で読み込む事ができる。
公式モデルを入手
MMDの普及によって、企業がプロモーションの一貫で公式にMMDモデルを無料で配布してるケースがある。このようなモデルはクオリティも高く、フォーマットもMMDの基本に準じておりアセットトラブルが少ない。最初に試してみるにはオススメのデータだ。
例1:ニコニコ立体 アリシア・ソリッド
http://3d.nicovideo.jp/alicia/
ニコニコ立体のマスコットキャラクター。キャラクターデザインはサモンナイトやキノ旅で有名な黒星紅白氏。無料・表記不要・改変可能・商用利用可(法人を除く)でありながらも、モデルクオリティは最高峰だ。公式とあって、アセットフォーマットも忠実なので破綻することは少ない。
アリシア・ソリッドのデータはMMD以外にも添付されている。MocumocuDanceに取り込むには展開したMMDフォルダをmocumocudanceのmodelフォルダに配置すれば良い。同様にMMD MotionフォルダをMotionフォルダに配置する具合だ。
↓「\mocumocudance077\UserFile」以下の該当フォルダにコピーする
例2:スクウェア・エニックス ブレイブリーデフォルトよりアニエス・オブリージュ
なんとスクウェア・エニックスからもMMDが配布されている。しかもビジュアルワークスのモデルデータだ。配布にあたって社内調整にも苦労しただろう。国内最高峰スタジオのモデルクオリティをデータでオフシャルに確認できる機会は貴重だ。
http://www.jp.square-enix.com/second/mmd-download.html
元はプリレンダムービー用で所謂MMDに良くある萌系のトゥーンシェイドデータではない。しかしシェーダーを切り替えても、どの角度から見ても破綻なく見られる顔の造形は流石だ。物理シェーダーでも違和感なく描画される。当時ARで展開されたアニエスが今度はVRで確認できる。
ニコニ立体
ニコニ立体も大量のMMDデータがダウロードできるサイトだ。こちらは公式ではなく、一般のユーザーが配布してるものが主となる。ブラウザ上で3Dモデルを確認し、外部サーバーに頼らず直接ダウンロードできるのでお手軽だ。
ニコニコ静画
ニコニコ静画でも配布モデルを確認する事ができる。「MMDモデル配布あり」タグから「並び替え」を利用することで人気モデルを一括で確認すると良いだろう。尚静画のデータはニコニコ立体と違って、大半は外部サーバーを用いてる。自己責任で利用しよう。
市販の書籍付録モデルを利用する
有料だが市販されている書籍の付録CDに収録されているモデルを利用するのも手だ。これらのモデルはプロが作りおろしで作成された公式のモノも多く、インターネット上でダウンロード出来るMMDモデルよりクオリティのアベレージが高い。またインターネットでは入手できないモデルも多いのもポイントだ。
「MMDスターターパック」はモデルデータだけでなく、ステージデータ、ポーズデータ、モーションデータも大量に収録されてる。MMDの詳しい解説もまとまっているので一冊手元にあると色々捗る。
その他、インターネット上に様々なデータがユーザーによって配布されている。モデル・モーションの組み合わせは無限大だ。MMDのデータを用いて可能になるVR体験は、PSVRでは真似できないPCベースのhtc VIVE、Oculus Riftユーザーの特権になっている。
さらにVIVEには、高精度なルームスケールVRというオキュラスでは体験できないバリューがある。