無料のアトラクション系htc VIVE対応ソフト「Jonah,s Path」「スターウォーズ」他1本

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遊園地やテーマパークに設置してあるようなアトラクション系のVIVE対応VRソフトを3本紹介する。ゲームに興味がない人やホラーや絶叫系が苦手な人でも気軽遊べるので、マニアでない一般の来客にVRを体験してもらう際にオススメの3本だ。無料タイトルでボリュームはないが、短時間で終わるのでVR接待には丁度良いだろう。

異世界を乗り物で進む「Jonah,s Path」

「Jonah,s Path」は異世界か他惑星を乗り物に乗って進む、ライド系のアトラクション風VRタイトルだ。自動で進む乗り物系はVR酔いを起こしやすいのだが、本タイトルは激しい落下や揺れはなく、時間も短時間なのでVR酔いは発生しにくい。

VIVEコントローラーの操作も発生せず、ゆっくりと自動で進む乗り物に乗車し、周囲を観察するだけなのでゲーム操作が苦手な人でも問題なく堪能できる。

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ゲームを起動するとスペースキーを押すように案内が出る。スペースを押すと開始し、あとは自動的に進行する。尚、着座を基本としており、座る場所があるので椅子を併せて配置すると雰囲気が出る。勿論ルームスケール内であれば多少は動いて観察する事も可能だ。

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世界観はダークな雰囲気を醸し出しているが、全体的に綺麗でグロテスクではない。またホラー感も薄い。不思議な惑星の生態系を観察しながら、時折現れる巨大生物にスリルを感じるといったテーマーパークにありそうなライド系アトラクションといった所だ。

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水中を体験できるVRタイトル「The Blu」に触発されて制作されたライド版ダーク「The Blu」といった所だろうか。グラフィックも全体的に高水準にまとまっている。

尚、最低スペックがGTX980となっており、VRタイトルの中ではやや重い。低スペックで実行するとフレームレートが維持できず乗り物酔いのような症状が発生しやすいので事前に確認しておいたほうが良いだろう。

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スターウォーズのVRゲームのデモ版「Star Wars:Trials on Tatooine」

「Star Wars:Trials on Tatooine」は説明不要なタイトル「スターウォーズ」のVRコンテンツの無料デモ版である。ルーカスフィルムのILM×LABが開発しており、グラフィッククオリティは勿論、効果音や音声・音楽まで映画とソックリに仕上がっている。誰もが一度は耳にしたレーザー・ライトセーバー音、テーマ曲背景に、お馴染みのキャラクターが登場するので、ストレートにバーチャル体験の醍醐味が味わえる。

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タイトル画面ではパフォーマンスをLow、Middle、Hightの3段階で選べるので自分のグラフィックボードに併せて選択しよう。最低でもGTX970が必要だ。まだ調整中なのか、筆者の環境ではR9 nanoでは要所で異様に重くなる瞬間があり、「LOW」にせざるを得なかった。GTX980Tiでは問題なく「Hight」設定で遊べたので、Geforceに最適化され、AMD Radeon系では不利なチューニングになっているのかもしれない。

尚、ゲームを開始すると、タトゥイーンに訪れたファルコン号の修理を任される。多少のコントローラー操作を要求され、(棚を下げたり、ボタンを下げたりする操作が発生する)狭いルームスケール環境だと壁に接触しかねない。環境によっては多少のサポートは必要だろう。

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ゲーム事態は迫り来るトルーパーの打つブラスターをライトセーバーで打ち返し、倒すとういモノ。viveではよく見るコンテンツだが、お馴染みのライトセーバーになるだけで俄然雰囲気は出る。 究極の「ごっこ遊び」といった所だろうか。思わず無意味に構えたくなるだろう。スターウォーズマニアならライトセーバーのフォームを幾つか披露するかもしれない。ちなみに3体ほど倒すと、勝手に一掃されてしまう。あくまでデモといった具合で非常に短時間で完了し、物足りないくらいだ。10

R2D2などもじっくり観察できる。さすがに細部まで丁寧に作りこまれており、スクリーンの中に入ってるという感慨が湧く。グラフィッククオリティは「バトルフロント」を見た後だとギャップがある人も居るかもしれないが、VRの中では最高峰だ。今後はダースベーダーにフィーチャーされたコンテンツも予定されているという事なので期待しよう。

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NVIDA GPUショーケース的ソフト「NVIDIA VR Funhouse」

「NVIDIA VR Funhouse」はGPUを活用した物理シミュレーションや3D空間サウンドのショーケース的なタイトルだ。アメリカの古き好き遊園地に設置されているようなアトラクションでのゲームを通じて、その挙動を確認する事ができる。

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本タイトルは珍しくSLI動作に対応しており、2枚目をPhysX専用に割り当てる事ができる。重さも通常のVRの非ではなく、LowでGTX1060、MiddleでGTX1080を1枚、HightはGTX1080を2枚のSLIといったセッティングだ。勿論、前世代のハイエンドGTX980tiは「LOW」設定である

最初のステージで右のSettingボタンを押す事でセッティングルームに移動する事が出来る。尚、ルームスケールの範囲もシビアで面積が狭いとボタンを押す事も難しい。その場合は下図のように、オブジェを利用して押す事で移動可能だ。

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設定の変更は主に描画解像度向上によるSSAAの品質とシミュレーションの精度に影響がある。GTX980ti SLIでLOWとHightで試して見たが解像度以外の差異は殆ど分からないレベルだ。GTX 980ti SLIでは力不足で、自動的に落とされてるのかもしれない。通常にプレイしてる分には支障はないが、重いシミュレーションが発生してるタイミングで周囲を水平に見渡すようにヘッドセットを降ると時折フレームが飛んでる事が確認できた。HightはGTX1080の2枚構成でないと厳しいという事だろう。

またセッティングルームでは6GBのVRAMがフルロードに近い状態になっている。今後はVRAMで要求される水準値も上がりそうな気配だ。(ただし通常ルームでは激減する)

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ゲーム内容はシンプルで直感的、かつオムニバス形式なので、これらの技術に興味がなくても遊べるようになっている。内容もSteamVRタイトルでよく見る系のモノで、何度も繰り返して遊べるようなゲームではない。しかし技量も求められないので、数人で得点を競うなどすれば、個人で遊ぶVRでも複数で楽しめそうだ。物理シミュレーションによる挙動がリアルなので、ゲームに興味が無くても感覚的に扱える点もポイントが高い。

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お試しに丁度よいVRソフト

今回紹介した3本はhtc VIVEを発売後から使い込んでる様なヘビーユーザーには少々物足りないだろう。しかしVIVE購入直後で、とにかくVR体験したい人やゲームに興味がなくてもVRを少し体験してみたい・・といった需要にはマッチしそうである。また全て無料で技術的にもクオリティ的にも高いVRゲームソフトだ。ヘビーユーザーも合間にお試しで触って見る分には良いだろう。

「Jonah,s Path」

http://store.steampowered.com/app/493810/

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「Trials on Tatooine」

http://store.steampowered.com/app/381940/

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「NVIDIA VR Funhouse」

http://store.steampowered.com/app/468700/

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