htc VIVEが到着したら最初に行うべき事3 初めてのVR体験「theBlu」編

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htc VIVE対応ソフト「theBlu」はバーチャルな水中ダイビングを行う体験型VRソフトだ。ゲーム要素はないが、グラフィックの品質は現在リリースされているVRタイトルの中でも最高品質で「The Lab」を終えたVIVEユーザが最初に体験する市販のルームスケール対応ソフトとしてオススメできるタイトルである。来客にhtc VIVEによるVR体験をアピールするにも丁度良い。

3つのシーンで構成される「theBlu」

「The Blu」は980円でSteamでリリースされており以下の3つのシーンで構成されている。

・浅いサンゴ礁を体験できる「Reaf Migration」

・巨大なクジラとの出会いを体験できる「Whale Encounter」

・真っ暗な深海の探索を体感する「Luminous Abyss」

体験するシーンの順番は特に決まっていないが、オススメなのはクジラ>亀>深海の順番だろうか。各タイトルをVIVEリモコンで選択する事で該当バーチャル・リアリティが開始される。

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尚、ゲーム要素はなく体験型のソフトになっている。VR機器を複数持っているようなヘビーVRユーザーならスキップしても良いだろう。

巨大クジラとの出会い「Whale Encounter」

「Whale Encounter」を実行すると沈没船のシーンが始まる。細かい空気の泡の飛沫や水中のチリなどまで細部まで再現され非常にリアルだ。筆者も何度かスキューバーダイビングを経験したことがあるが、VIVEのヘッドセットの視界範囲がダイビングマスクを覗いて見るそれと近い。環境音と相まって、無意識に呼吸を整えそうになるくらいのリアリティを感じる。再現度は非常に高い。

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上を見上げると彼方に水面の様子が描かれている。小魚の群れのシルエット、マンタの群れなども見られ、細かい箇所まで凝った演出がなされてるのが分かる。

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やがてクジラの鳴き声と共にプレイヤーの目の前まで巨大なクジラが接近してくる。ルームスケールの範囲に多少左右されるが、かなりの距離まで近づいて観察することが出来る。ヘッドセットを通して感じられる大きさや存在感は半端ない。

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浅いサンゴ礁を体験できる「Reaf Migration」

「Reaf Migration」は浅めのサンゴ礁を体験できる、ダイビングらしいロケーションになっている。周囲にはイソギンチャクやサンゴなど色とりどりの景色が広がっており非常に美しい。ルームスケールのパワーが遺憾なく発揮されており、イソギンチャクなどは勿論リモコンで干渉することが出来る。

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「Reaf Migration」クジラのシーンより、かなり長めの時間設定がされており周囲をじっくりと観察する事ができる。ルームスケールを活かして、海底に寝転んで水面を眺めながらウミガメの泳ぐ姿を眺めて見るのも良いだろう。

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やがて遠方からクラゲの大群が接近し・・・。ここから先は是非自分の目で体験して欲しい。時間によって変化する構成、色の環境変化など上手い。実際には1本のダイビングでここまで経験することは出来ない。スクーバーダイビングの美味しさを凝縮して体験できるのはバーチャルリアリティならではだ。

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真っ暗な深海の探索を体感する「Luminous Abyss」

「Luminous Abyss」はこれまでと打って変わって、真っ暗で何も見えない深海を手元のライトを片手に水底を探るコンテンツだ。深海独特の浮遊物などまで再現され、恐怖すら感じる不気味さの中がある。海底をよくみると、前2コンテツでは見られなかった水中生物が潜んでる事が確認できるはずだ。

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ダイビング経験者といえでも、光の届かない深海を探索することは経験できるロケーションではない。これもVRならではの疑似体験と言えるだろう。時系列で生物の登場は進行しており、一回では全てを把握することは出来ないかもしれない。

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僅かな明かりを頼りに周囲を観察すると、クジラか何か大型生物の死骸が横たわる場所である事が分かる。やがて周囲の様子は変化していく・・・そして・・。

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アートの品質、グラフィックの技術ともに一級品の「The Blu」

「The Blu」はゲーム要素もなく、単発のVR体験型のソフトである。そのため遊べる時間は短時間だ。しかし、ルームスケールを存分に活用しておりグラフィック、サウンド、構成ともにhtc  VIVE対応のVRソフトとしては現時点では最高品質である事は間違いない。

リアルタイムCGのグラフィック水準は非VR系のタイトルと比較してもクオリティが高く、パフォーマンスの都合、品質を落とした3Dグラフィックが多いVRタイトルの中でも突出した領域に到達してる。

また単に技術的に品質が高いだけでなく、色の構成やロケーションのレイアウトまで細部までアーティストが拘って作られており、時間経過によるシーンの変化も秀逸だ。980円という有料タイトルであるが、来客にhtc VIVEのルームスケールVRの凄さを体験してもらうには丁度良いコンテンツだろう。

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Steamストア「The Blu」

http://store.steampowered.com/app/451520/

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