VIVEのセッティングが完了したら待望のVR体験だ。SteamのValve製の「The LAB」は無料ながらも、ルームスケールを活用した高品質なオムニバス形式のVRソフトになっている。htc VIVEで最初に体験するVRゲームソフトとしてはベストチョイスだろう。
The LABとは
「The LAB」はSteamを運営しているValve社が開発したVRソフトだ。その名のとおりVRの研究所のような体裁を持ったタイトルだが、全てのコンテンツは非常に高品質で、パフォーマンスチューニングがしっかり施されており軽量だ。自分のPCでVRが遊べる最低限のスペックを備えているか判断するのにも適切なVRタイトルである。このタイトルで頻繁にドロップフレームが発生する様であれば、Steam内の他のVRコンテンツも厳しいだろう。
SteamVRのインストールチュートリアルと同じ世界観を共有しており、viveで最初に体験するVRソフトにふさわしい
「The Lab」のインストール
The ラボはSTEAMで無料で配信されている。STEAMの検索窓に「The LAB」と入力すると出てくる。インストールするとVIVE内のライブラリ、またはSTEAMのVR項目に現れるはずだ。
8つのコンテンツ
「The LAB」は大きく分けると8つのコンテンツによって構成されている。プレイ順序に制約はないが、POSTCARDSから逆時計周りで体験していくと、操作をスムーズに学べるようになっている。「The LAB」で学べる基本操作はstemVRのVRソフトで共通のものが多い。ここで習得しておこう。
内容は体験型のVRソフトからゲームスタイルのVRソフトまで様々だ。現実世界の再現をしたVRからファンタジー世界、SF、ゲームPortalの世界観を共有したものまでバラエティ豊かな構成になっている。
POSTCARDS
「The LAB」を起動させると、「POSTCARDS」のコンテンツから開始される。表示されてる画像は実写のように見えるがリアルタイム3Dグラフィックだ。通常のゲームのようにポリゴンで描写されている。断崖に経つと思わず足がすくむリアリティだ。
ここでルームスケール時の移動方法の主たる手段になっている「ワープ」操作を学ぶ事ができる。リモコンを用いて移動位置を指定する。各ポイントに移動したらルームスケールで設定した範囲なら自由に歩いて移動する事ができる。
htc VIVEコントローラーの操作方法も本コンテンツで学ぶ事ができる。Portal犬と木の棒を投げて遊ぼう。撫でたりするとカワイク喜んでくれるぞ。
尚、POSTCARDSはプラグ操作をすることで、ロケーションを変更することが出来る。プラグを変更すると右端の水晶球に映し出される風景が変化する事が分かるはずだ。水晶球を持ち上げて、頭に持っていく事で対象ロケーションの中に入ることができる。
洞窟内のコンテンツではチュートリアルで体験することができた風船コントローラーを操作することが出来る。浮上した風船は洞窟内のコリジョンに接触し、挙動も非常にリアルだ。
実写のように見えるが、全てインタラクティブな3Dリアルタイムグラフィックだ。この品質でVRゲームが遊べる様になる事を想像するとワクワクしてくる。
SECRET SHOP
「Secret shop」も体験型のVRコンテンツだ。ファンタジー世界の不思議なお店の中を自由に探査する事ができる。ポリゴンキャラクターもVRのヘッドセットを通して見ると、存在感が増す。通常のゲームでは体験したことがない感覚だ。店主から渡された魔法の光のライトを受け取って店内を散策してみよう。
キャラクターや小物が細かくリアクションする。時系列で進行するため一回で全てを見る事は出来ないだろう。何回か体験し、隈なく探索すると意外な発見があるはずだ。
なお店内各地に魔法陣が設置されている。この魔方陣をVIVEコントローラでリアクションさせることで自分のサイズが小人サイズまで縮小し、通常サイズでは味わえない店内の様子を探る事ができる。窓の外や梁の下など、隠された魔法陣を探して隅々まで探索しよう。
SOLAR SYSTEM、HUMAN BODY SCAN
「SOLAR SYSTEM」と「HUMAN BODY SCAN」は太陽系と人体の様子を探る事ができる科学系のVRコンテンツだ。これはゲームや体験型というよりヘッドセットを用いたバーチャルリアリティの活用方法の可能性を示したタイトルになっている。
太陽系の惑星は自由に触って、移動や投げたりすることができる。