「SteamVR Perfomance Test」や「VR Mark」など、グラフィックボードのVR系の性能を図る各種ベンチマークをメモしている。Geforce、Radeonの各GPUに対するスコアは以下の表記よりOCモデルや水冷モデルなどの影響で、少しだけ上振れする傾向があるので参考程度に。随時追加更新中。
目次
SteamVR Perfomance Test
Steam VRにおいての基準となるベンチマーク。「忠実度」のスコアが「6」以上で「VRレディ」判定となる。本ベンチマークはCPUは一切考慮せず、主にGPU性能のみ図ったものであるため、VRが厳しいCore i3やPentium G 搭載PCでも相応のスコアが出る事に留意する必要がある。
詳細ボタンを押すと「忠実度」の詳細グラフと「テストされたフレーム」数や90FPS以下のフレーム%が表記される。
ダウンロード場所
以下の記事に詳細に記している
http://indiegame-japan.com/2016/04/30/post-207/
忠実度
「SteamVR Perfomance Test」は快適度を図るベンチマークのためGTX1070付近の「11」でカンストとなっている。忠実度が「6」以下の場合、フレームがドロップ、低下するため「VR酔い」を招きやすくなる。htc VIVEなどのSteam VR互換のPCVRを快適に楽しみたい場合は「6」以上のGPUを選択する必要がある。
RX470ではギリギリ6以下だったが、RX570でOCモデルでは「VR Redy」判定に安定して入るようになった。
テストされたフレーム
「SteamVR パフォーマンステスト」の忠実度は「11」でカンストするが、「7~8」以降は「テストされたフレーム」の値が伸びていく傾向になっている。(7以下は9000前後で固定)
暫定として「忠実度11」以上のハイクラスGPUのVR性能指標として記しておく。VRレディまでは数値に大きな変化はない。傾向としてはRadeonが少し不利に働いてる様だ。
備考
初期はAMD Radeonが不利に動く傾向があったが、最新のドライバでは改善されてるような値を示す。GeforceはGTX1060以降を公式にVR-Redyと表記し、RadeonはRX480以降からVR-Redyとなっている。
RX470とRX480の性能差は近く、RX470のOC版などは「6」以上の値に乗るケースもある。軽いVRタイトルならRX470でも遊べる可能性は高い。RX580とRX570は基本的にRX4XXシリーズのリネーム程度なのでスコアも近くなると想定される。
現時点では価格と性能のバランスが程よいGTX1070辺りが丁度良さそうだ。
VRMark
3DMarkで有名なFuture MarkのVRベンチ。SteamVR対応・専用Vr機器とOculus Riftでの動作を判定してくれる。 実際にベンチマークで描写されるグラフィックをVR-HMDで観覧するモードも備える。負荷が軽いオレンジルームと重いブルールームの2種存在する。
ダウンロード場所
https://www.futuremark.com/benchmarks/vrmark
OrangeRoom
スコアが5000以上程度でVR-Redy判定となる。負荷が軽いためかGTX1070近辺からスコアが飽和気味になっている。HBMメモリが効いてるのかRadeon R9 Fury、NanoがGTX980を上回る健闘を見せている。
RX470はギリギリ5000といった所でOculus Riftなら十分プレイできそうだ。リネーム品になるRX570も同様の傾向と思われる。
BlueRoom
現時点では快適にVRとして表示できるGPUが存在しない重さのベンチマーク。レンダリング解像度は5120×2880と次世代VR-HMD機器を視野にいれた解像度になっている。
Pascalのハイエンドは相応のスコアの伸びを見せており、暫くは高いVR性能が期待できる。また、ブルー・ルームでもHBMメモリを利用しているFijiコアのRadeon R9 Furyシリーズが前世代の割には健闘を見せているので、AMDの次期ハイエンドの「Radeon RX VEGA」のVR性能は期待できるかもしれない。
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